豪雨による防災減災をどうするか(新聞掲載)

先日、熱海で土石流がキバをむいた。


土砂の盛土崩壊が原因だとされるが、わずか数日で平年の7月・1か月ぶんの降雨量があったことが大きい。


 このような豪雨、いまでは「線状降水帯」と呼ばれ、洪水災害の主原因となっている。「線状降水帯」は7年前に発生した広島の土砂災害で初めて使われた用語だが、もはや今では常態化してしまった。


本県においても7年前と6年前の二度にわたり、那賀川氾濫で阿南市加茂谷地区が浸水。全国ニュースとなった。これも上流域の「線状降水帯」によるものだ。今では待望されていた堤防工事が完成し、住民は安堵で胸をなでおろしていることだろう。


 防災減災をどうするか。身近でできるのは、早期の情報キャッチと、早期の避難だろう。高齢者でネット操作が苦手でも、周囲の若手に依頼して「スマホで雨雲レーダーの動きを聞いてみる」など情報キャッチの自助努力をしよう。


避難場所には降り始める早めに身を寄せる。できないならせめて二階に陣取るなど、できる範囲で対策したいものだ。 私は、ため池の決壊を予防するため、土手の草刈りをしたいと思っている。草が茂っていると表土が腐葉土化して緩くなるので、それを防ぎたい。

※徳島新聞 読者の手紙掲載

栗本、敬浩。

徳島県阿南市でコピーライター&キャスターとして活動する栗本敬浩のサイト。

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