空き家マッチングのススメ

町おこしの成否は、人口の増加に左右される。となると、移住促進が先決となる。まずは地元に縁を持ってもらうことだ。


例えばわが阿南市では野球や海洋スポーツを通した他府県交流が糸口になりえるが、最も有望なのはUターンの促進である。


 Uターンにせよ移住にせよ「どこに住むか」を解決することが、次の課題だ。県内への移住者実績は断トツで阿波町が多い。その理由は「空き家マッチング機能」が公開されていることが大きい。


空き家マッチングとは、インターネットを通して市内の住宅物件を探せる機能だ。場所、外観、間取り、設備、築年数、周辺施設への距離、費用など現実的に比較検討ができる。


 私の周辺自治体をみると那賀町が物件マッチングを提供しているほか、勝浦町では「お試し定住施設」を公開し暮らしの体験も可能だ。阿南市ではどうか?「空家等対策協議会」が発足し、ようやく緒に就いたが、後塵を拝している。


 阿波町や三好市が行政主導で実績をあげているのに対し、他市ではなぜ手をこまねいているのか。原因は、首長のリーダーシップと住民協力にあろう。町おこしのためには必死になって移住者サービスを支援する。地域ぐるみ不退転の気概が求められる。それが町おこしに結実すると私は考える。

栗本、敬浩。

徳島県阿南市でコピーライター&キャスターとして活動する栗本敬浩のサイト。

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