デジタル地域通貨の夢
地域経済の活力を維持するためには「地域から外に流出するお金を減らす」ことが重要だ。
その手段として、かつては地域通貨が注目された。しかし、通貨製造コストがかかったり、交換のわかりにくさから市民に根付かなかった。全国に大小含めて800以上もの地域通貨が生まれたというが、そのほとんどは消滅してしまった。
しかしここにきて、デジタル地域通貨という方法が見直されている。
デジタルだから余計なコストはかからない。しかもキャッシュレス時代の追い風もある。
香川県高松市の地域通貨である「めぐりんマイル」や千葉県木更津市の「アクアコイン」は、社会奉仕などで貯まっていくシステムだ。ボランティアをした際の報酬としてポイントが付与される。「ポイントが貯まれば、お店で使える」から、ボランティアの費用を負担してもらえ、活動が持続可能になるという意味でも一石二鳥だ。
本県にはジャストシステムや日亜化学というIT企業を生んだ創造性がある。しかも四国八十八か所で奉仕やお接待の文化もあり、ボランティアの活動も活発だ。私は、県内市町村でコンソーシアムをつくり、デジタル地域通貨を横断的に可能にするという夢を抱いている。
0コメント