異常気象に備えた農産を
SNSを見ていると今年は、全国各地から「セミが鳴いていない」という声が聞かれる。最近自宅では夜明け前に「カナカナカナ」というヒグラシの鳴き声を聞いた。七十二候では「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」という時節があり、通常はお盆の夕方ごろの風物詩だ。セミも誤る気象異変が始まっているのかもしれない。
阿南で育った学生の頃はどうだったか。昔はまずニイニイゼミが鳴き、次にアブラゼミ、ツクツクボウシなどが合唱していた。最高気温が30度を超えることもなく、クマゼミは生息していなかった。
今年はそのセミの合唱そのものがない。本当におかしい。 全国でみると気温が37度を超える地域がかなりある。
海外では米カリフォルニア州では54.4度を記録した。猛暑で米西部地域では広域で山火事が拡大している。降雨被害もすごい。中国・河南省で「1000年に一度」という大雨が降り、被害も甚大。ヨーロッパではドイツやベルギーなど広い範囲で大雨による洪水が相次いでいる。
気候危機は穀物生産に直結する。高温と豪雨が作物を直撃しており、世界的な食糧危機が迫っている。だから私は、気候変動に合わせた農産が重要だと思う。具体的には稲作を台風前に収穫し、高温に強い品種への転換も考えるべきであろう。
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