避難所での食事提供(新聞掲載)

「避難してたけんど、食べるものがないんじょ」。


避難先で緊急食の提供がないとはどういうことなんだろう。 8月19日は未明から激しい雷鳴とバケツをひっくり返すような豪雨になった。阿南市南部を流れる福井川が氾濫の危険性ありということで、阿南市から2万3868人に避難指示が出されたようだ。


もちろん私にもエリアメールが届いた。 メールの文面は、「警戒レベル4の情報で、危険な場所から全員避難するように」と。その末尾に「食事は持参してください」と書いてあったのを思い出した。なので「避難所に食べるものがなくても落ち度はない」ともいえる。


しかし、慌てている人なら、読み飛ばすかもしれない。 念のため市役所に聞いたら「1日目は自分で食事持参。2日目は市の備蓄からα米を提供、3日目には県の備蓄から提供」とのことだった。


不安のあまりあわてて避難するのが精いっぱいだ。それなのに避難所では食べるものがない。近くにお店はない、隣町に買い出しに行くにも交通の足がない、その避難初日に空腹が襲ってくる。安心の提供という観点から、備蓄期限の回転をかねて、非常食を早期提供できないものか。

※徳島新聞 読者の手紙掲載


【追記】後日、阿南市から徳島新聞に公式な回答が掲載されました。

栗本、敬浩。

徳島県阿南市でコピーライター&キャスターとして活動する栗本敬浩のサイト。

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