「はたえだ土曜朝市」は交流広場
お盆後から続く大雨で、野菜価格が高騰している。とくにキュウリはお盆前から2~3倍の価格。九州・中国地方産も価格は高止まり。広く国内を見渡し、広域から最安値で大量に仕入れ大型店舗で一気に販売する方式が、この長雨できしみを上げた。
しかし、阿南市には農産品の直売をする「市」がある。その草分け「はたえだ土曜朝市」は新野町で産声を上げて20年になる。
農家が副産とする野菜や果実をいろんな品種で、小ロットずつ出品。だから新鮮で安い。しかも雨でも出品があり、買えるからありがたい。 昔の八百屋そのもののレジ前では、透明ビニールの仕切り越しに、天候や作柄や私生活の話題など、なじみのスタッフとの談笑がある。お客さんも1週間ぶりの市で会話することを楽しんで買い物している。
今までは落語で、「病院待合が老人の憩いの場」なんて話もあったが、コロナ禍で病院はピリピリしてそんな余裕はどこにもない。だからそんな今こそ、朝市は貴重だ。平均年齢80歳の女性スタッフたちと、高齢化が進むお客さんたちの「交流の場」なのだ。そして次世代にバトンを渡しながら、いつまでもいつまでも続けてほしい。
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