老老介護をどうする?

「もし老老介護になったら、どっちも倒れうる。どうすればいいか」。


この問題を突き詰めて、私は61歳で退職し、大阪から阿南市に帰郷した。長男である私が面倒を見るしかないと思ったからだ。


さて、厚生労働省が2019年に調べた「国民生活基礎調査」によれば、老老介護の割合がおよそ6割にも上っている。しかも夫婦どちらもが75歳を超えている高齢老老介護の割合は33.1%。国家的課題の本質が、我が家にもつきつけられているわけだ。


 一番の危機は、老老介護には共倒れのリスクがあることだ。それを防ぐために私はUターンした。また、幸い我が阿南市では行政サービスも充実しているが、緊急時の判断は家族でなければできない。


そこで我が家でしたことは、まず病院のケアマネさんを介して、役所の窓口から要介護の等級認定を受けた。 私が気にかけているのは、後継者が不在の高齢老老介護のケースだ。子息が都市部で暮らしており、徳島県内に帰郷できないケースがとても多い。そのように行政サービスにも漏れ、自分たちだけで不安をかぶっているケースにどう対処するか。民生委員、地域声掛けなどを総動員して、「一人も置き去りにしない」施策が求められる。

栗本、敬浩。

徳島県阿南市でコピーライター&キャスターとして活動する栗本敬浩のサイト。

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