避難経路を歩いておこう(新聞掲載)
地震が多い。先ごろ、和歌山北部で震度5弱。その直前には、山梨県東部・富士五湖で震度5弱。また、海底火山噴火が原因か軽石が漂着するなど日本各地で地震現象が増えている。
「まずは自分の身を守り、日頃からの避難場所や避難経路、そして防災用具を身近な場所に設置しておく」という鉄則があるわけだが、私の住む阿南市は湾岸に人口が集中しており、そのため津波時の避難場所や避難経路の把握が最重要ポイントになってくる。
なかでも津乃峰町は沿岸に拓けた町だが、ここにあるスーパーのレジ前掲示板に、すばらしい掲示物がある。それは津乃峰小学校の児童が書いたレポートで、「地震時の避難場所を把握して、実際に避難してみて経路を点検している」ものだ。手書きの見取り図には経路が書かれ、「道沿いにブロック塀があるから注意」とか、「道が狭く混雑注意」など、しっかり書いてあった。
避難場所も一つではない。勤務先、学校、自宅のどこから逃げるかで変わる。交通手段によっても変わる。実際の避難経路は自分で事前に歩いてみるしかない。何分かかるかもわかる。行政には防災・避難を定めたマニュアルがあるがそれだけでは不十分。まずは実際に自分たちで歩いて準備しておこう。
※徳島新聞 読者の手紙掲載
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