国民不在の自民総裁選
自民党総裁選は野田聖子幹事長代行が出馬する方向となったことで、4人の戦いとなりそうだ。これまでに、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務大臣、河野太郎行政改革担当大臣が立候補を表明している。候補者は、票読み票集めのための多数派工作だけではなく、討論の場などを通じて政策面で、“発信力”を発揮していただきたい。国民は以下のような論点に関心を持っている。
●オリンピックの大盤振る舞いの資金回収として、いついくら増税になるのか。
●コロナ対策の補助金・支援金も、いついくら増税になるのか。
●経済を回すためとの名目で、このままワクチン接種を続けるのか。イスラエルなどワクチン接種率が高くても変異株での感染者が急増中でワクチン接種が社会回復の決め手にならない現状がある。
●福島原発の汚染水や除染土の処理はどうするのか。
●一度外資に売ったら二度と取り戻せないといわれる水道民営化やさまざまな特区をこのまま進めるのか。
●人材を極限まで流動化させる派遣は禁止しなくていいのか。
●緊急事態条項という内閣独裁への道を開こうとする憲法改正はしてよいものか。
現状の自民党総裁選においては、このように重大な問題が何一つ具体的に争点にされていない。これは相当おかしいのではないだろうか。
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