孤立しないため個立で学びあう(新聞掲載)
去年の夏、私は大阪の会社をやめて無職になって、阿南にUターンしてきたとき、胸の内を語り合える仲間もいなくて、社会から孤立してるように感じた。「友人や同期がバリバリ頑張ってるのに私は実家でダラダラ、何してるんだろう」と自分を責めた。
落ち着いて見渡すと、阿南は寂しい町になっていた。昼の阿南駅には人の姿がほとんどなかった。コロナ自粛もあって、「みんな孤立しているんじゃないか?」ふとそんな気分になった。
「孤立」をネット検索すると世情が浮かび上がってきた。連れ合いも死に、孤立、無縁の果ての孤独死予備軍が国内で1000万人もいるという。生きづらさを抱え学校になじめない10代の孤立も社会問題だそうだ。
「孤立」。そのような状況に陥りそうになった時に、何が必要だろうか?そばに人がいる社会をつくることではないだろうか。そこで聞こえてきた話が、阿南を中心に県南部でお互いが学びあう場をつくる動きがあるという噂だった。大人の塾のようなイメージらしい。
官製の老人大学もいいし通信大学もいいが、民間で個が立ち上がりお互いに寄り添い合うことができるならばとても意義があると感じた。孤立しないため個立で学びあう場。勇気を出してこちらからも問い合わせてみようと思う。
徳島新聞掲載
※追記
阿南を中心に県南部でお互いが学びあう場
●仮称:「南阿波大学」
●学長:橘町の渡邊さんらしい
●大人の塾:誰もが教授になれる 仲間ができる 学びあい知識視野が広がる
●開学:2022年4月
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