2021.08.30 10:12老老介護をどうする?「もし老老介護になったら、どっちも倒れうる。どうすればいいか」。この問題を突き詰めて、私は61歳で退職し、大阪から阿南市に帰郷した。長男である私が面倒を見るしかないと思ったからだ。 さて、厚生労働省が2019年に調べた「国民生活基礎調査」によれば、老老介護の割合がおよそ6割にも上...
2021.08.26 10:04逆風の中、子供をはぐくむ。(私的論説)●子供が減る一方だ 新野高校が阿南光高校に統合され数年が過ぎた。県立高校の定員は減っている。小中学校の統廃合も起きている。そんななか、授業スタイルを変えてしまうコロナという逆風は吹き、当の子供たちはオンライン授業でなくても登校拒否をする子供が増えている。 われわれ大人の...
2021.08.26 09:591次産業の高度化を考える。(私的論説)過疎と高齢化に悩みながら、高齢者を活用した「つまものビジネス」で有名になった会社がある。上勝町内に在住する葉っぱをビジネス軌道に乗せた手腕で知られる。 じつはこの会社、勝浦郡上勝町に本社を置くベンチャー企業。本業は「情報コンサルティング業」であり、市況把握や受発注をスマ...
2021.08.26 09:56阿南の経済力アップを考える。(私的論説)ビジネスの産業競争力をみると、阿南はじつは、製造業が強い。世界の日亜化学筆頭に、王子製紙などが立地しているし、辰巳にはハイテク産業もある。 新型コロナ以降、世界的にテレワークやワーケーション※が増加している。終身雇用中心だった時代からみれば驚くほど働き方が多様化しており、この流れ...
2021.08.26 09:49Uターン増は、魅力のバロメーター。(私的論説)●郷土のお役に立ちたい 私はUターンで故郷・阿南市新野町に帰郷した。その際、選択肢はもうひとつあった。働きなれた大阪で勤め上げ、余生を慣れた都会で過ごす選択だ。 だが、生まれ育った地域社会が寂しくなっていくのを黙ってみていることができず、故郷の再生のために「何か一つでもお役に立...
2021.08.23 09:47「はたえだ土曜朝市」は交流広場お盆後から続く大雨で、野菜価格が高騰している。とくにキュウリはお盆前から2~3倍の価格。九州・中国地方産も価格は高止まり。広く国内を見渡し、広域から最安値で大量に仕入れ大型店舗で一気に販売する方式が、この長雨できしみを上げた。 しかし、阿南市には農産品の直売をする「市」...
2021.08.22 09:44避難所での食事提供(新聞掲載) 「避難してたけんど、食べるものがないんじょ」。避難先で緊急食の提供がないとはどういうことなんだろう。 8月19日は未明から激しい雷鳴とバケツをひっくり返すような豪雨になった。阿南市南部を流れる福井川が氾濫の危険性ありということで、阿南市から2万3868人に避難指示が出されたよ...
2021.08.19 09:42大転換期 (私的論説)30年間という、とてもとても長い間にわたる失政が日本経済を弱体化させた。老朽化したインフラ、引き継がれない知識やノウハウ、そしてコロナ経済失速。こうした巨視的な考察は、阿南市という地方経済を考えるうえでも無縁ではない。 30年と言うと、働く世代として1世代まるまるだ。こ...
2021.08.19 09:34街灯の設置、独居老人対策の支援 私が住んでいる阿南市新野町の道は、夜間になると途端に暗くなります。なぜかというと、街灯があまり整備されていないからです。阿南市中心部では町並みから明かりが漏れて、比較的に夜道を歩く恐怖心は少ないですが、阿南市でも郊外になるとそうはいきません。 夏など日中は猛暑となる...
2021.08.19 09:32「住みたい街」にするための二要素ある賃貸住宅会社が、四国の成人男女を対象とした居住満足度調査を実施した。そして「四国の住みたい街ランキング」を公表した。 <四国の住みたい街ランキング結果> 1位は「徳島市」だった。2位は「高松市」、3位は同率で「徳島県鳴門市」「徳島県阿南市」という結果になった。あらためて徳島県...
2021.08.17 09:27阿南光が照らす「野球のまち阿南」(新聞掲載)夏の甲子園。初出場の阿南光高校は沖縄尚学高校に8対0の完封負けを喫した。阿南光が甲子園に出たことはとても意義深い。 まず阿南光は、縮む自治体の申し子のような存在という点だ。縮む一方だった新野高校と阿南工高校が2018年4月に統合して創立された。だが規模が大きいわけではない。野球...
2021.08.17 09:25ソーシャル・クレジット・システムの社会(新聞掲載) フランスでは、飲食店でのワクチンパスポートの提示が義務化された。提示できなければ、映画館にも入れず、公共交通機関での長距離移動もできない。そして、このワクチンパスポートは、ソーシャル・クレジット・システム(=信用スコア)の発想と親和性が高い。 信用スコアは中国ですでに実施され...